2011年12月12日月曜日

アラン『幸福論』

NHKの100分de名著シリーズ


11月はアラン『幸福論』だった。

幸福に対する考えは人それぞれで良いと思うので、あくまで参考程度に。
男性的な視点も多いなという印象でした。
(・~ は、幸福論に記されている言葉の引用です。)


本名:エミール=オーギュスト・シャルティエ

高校の教師として哲学を教える傍ら、
プロポ (propos)という哲学エッセイを新聞に寄稿していた。
その中から幸福をテーマにまとめられたものが『幸福論』である。



アランは、人は皆、自分のことを不幸だと思っているという前提に立ち、
・自分が幸福になることが世の中に対しても良いことだ。
と、幸福になることを徳とする一方、
不幸や不満に安住することを戒めていた。



1. 不幸にはどう対処すればよいか?


・自分の不幸の原因が自分にもあることもどこかで気づいている。気づいてながらも目を背けている。

・困難も不幸も本当の原因さえ分かれば、対処法はさほど難しいことではない。

・不幸には必ず原因がある。原因を冷静に見つめることで解決せよ。

・幸福の秘訣のひとつ、それは自分の不機嫌に対して無関心でいることだ。



幸福を手に入れる上で、精神と肉体は切り離せない
・気分に対抗するのは、判断力の役割ではない。そうではなく、姿勢を変えて適当な運動をしてみることだ。

・人は意志して伸びをしたり、故意にあくびをすることができる。それは不安や焦燥に対抗する最良の方法である。


休息、深呼吸、体操、あくび、微笑み
これらは幸福になるためにアランが勧めていた方法である。

それらの姿勢を表わしているのが、有名な一節


・幸せだから笑うのではない、笑うから幸せなのだ。


このように、アランは幸福に対して意欲しなければならないと説いている。



2. 幸福論における情念とは?

情念とは私たち自身であり、私たちを不幸に陥れるものである。
情念は想像の中で膨らんでいく私たちの感情。

自分の感情(=情念)とどう付き合っていくかが重要である。

情念に打ち克つには?
・情念は私そのものであるから逃げることはできない。それに対抗するには意志の力が必要だ。
・悲観主義は感情で、楽観主義は意志である。
・幸福になりたいと思ったら、そのために努力しなければならない。
・喜びは行動とともにやってくる


・人間は行動のない快楽よりも、行動に伴う困難の方を選ぶ。
・行動に没頭できること自体が幸福である。

困難を伴った「行動」そのものが重要であると、アランは説いている。
自分自身の情念に打ち克つには、
強い意志と、努力と、行動が必要である、と。




3. 人生の主役になれ
・幸せになりたい人は、観客ではなく舞台に上がらなくてはいけない。

・どんな職業も自分が導く限りは愉快だが、服従する限りは不愉快である。

・山頂まで登山電車で来た人は登山家と同じ太陽をみることは出来ない。

・ほしいものはすべてそこにある山のようなものだ、。
 わたしたちを待っており、決して逃げていきはしない。
 だからそれゆえ、よじ登らなくてはならない。

幸福とは、人から与えられるものではなく自ら掴みとることである。
・自分の中に幸福をもたない者は、その幸福を他人に与えることができない。




幸福に対して能動的な姿勢を強く求めた、
アランの『幸福論』は、哲学書でありながら実用書でもあった。




「幸福」という概念についても、「自由」と同じように
保障されるべきものであって、且つ獲得すべきものではないだろうか。

公的・共的に肉体の健康が保障がされる分野がある(社会保障として)
一方で、それと同時に
精神の健康に関しては、個人の努力が必要とされる。



「幸せは歩いてこない、だから歩いて行くんだね」
とは、端的に表わされたフレーズですね。



以上、参考までに。
僕から以上!

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